食べログの闇とグルメブログの価値

その他

この記事は・・・
飲食店の評価を食べログに依存することの問題点について知りたい方向け
グルメブログの価値について知りたい方向け

先日、大分のラーメンランキングについての記事を投稿した。投稿の最後に食べログへのリンクを貼ったのだが、その際に感じた違和感について書き留めておきたい。

食べログへの違和感

先日の大分駅周辺のラーメンランキングについて、筆者は自身の味覚だけを頼りに順位付けを行った。ランキングを絞り込んだ上で、順位の正確性を期すために、5日間連続ラーメンづけを行ったほどである。

執筆後に、世間一般の評価と自身の評価に大きなずれがないかを調べるため、食べログへのリンクを張った際に、自分のつけた順位と食べログでの順位を見比べてみた。それがこちらだ。

当ブログのランキング食べログのランキング
1位:博多だるまネクスト 大分駅店1位:らぁ麺 牛ごろ極
2位:らぁ麺 牛ごろ極2位:ラーメン工房ふくや 大分駅前店
3位:ラーメン工房ふくや 大分駅前店3位:ちゃが商店 大分店

気づいた点
・当ブログで1位をつけた博多だるまネクストが食べログではランク外になっている。
・当ブログの2位と3位は、食べログの1位と2位にそのままシフトしている。

当ブログで2位と3位をつけた店が、順番通り上位に来ているのは納得であるし、
このことが世間一般の評価と筆者の評価の間に大きな乖離がないことを示している。
では当ブログで1位をつけた「博多だるまネクスト」の食べログでの評価はどうだろうか?

食べログ点数(だるま)

評価者27件に対して、評価は3.00点だ。
それぞれの評価コメントを見てみると、点数の通り辛口のコメントが多い。

当ブログのランキングに入った他の二店舗についても点数を見てみると

食べログランキング

両店舗とも高得点だ。
こちらのコメントは「博多だるまネクスト」への書き込みに比べて好意的なものが多い。

筆者の感想では、同じとんこつ味の「ふくや」と比較して、
「博多だるまネクスト」のラーメンが明確に劣っているとは考えられない。
点数が操作されている可能性が高いのではないか。そう考えて調べてみた。

食べログの点数は操作されている?

Googleで「食べログ、点数」で検索すると、
食べログの点数・ランキングの説明ページが最上位に表示された。
点数の算出方法・考え方として、下記4点が挙げられている。

1. ユーザー影響度を加味している
2. 評価が集まらないと点数が集まらない、変動しない
3. 点数の算出方法は非公開
4. 原則月2回の更新

点数の算出方法はユーザー影響度や評価数を加味して決めており、それらの指標は原則非公開であるとのこと。言い換えると点数の操作は食べログ側で任意に変更可能であるということである。

また、検索で気になる記事がでてきた。

(参考1)【衝撃】食べログの点数がいきなり3.0に下がる(2016年9月)

ウルトラチョップという飲食店が、食べログ側からネット予約サービスを使わないと検索の優先順位を落とすといわれ、点数がリセットされたという話だ。この記事により当時食べログは炎上したようで、下記記事に考察がまとめられている。

(参考2)なぜ食べログは炎上したのか?(2016年9月)

この件について食べログは、星の数・ランキングを恣意的に操作することは無いと取材に答えているようだが、参考2の記事からは、広告とクチコミが相反することの問題点が明確に指摘されている。

現在、食べログのサービスプランは、月一万円のライトプランから月十万円のプレミアム10プランまでの4種類存在しているようだ。上位2つのプランでは食べログトップページにバナー広告を載せることができるようだ。

食べログサービスプラン

現在でも、食べログ側がこのような広告サービスにより利益を上げていることを考えると、点数操作が当時から現在まで行われていても何の不思議もない。飲食店からの告発があった以上、食べログ側が点数操作を明確に否定する材料を出さない限りは、点数操作は行われていると考えるのが普通であろう。

大分駅周辺のラーメン店に関して、その他の店も見てみると、点数のついているラーメン屋20件に対して、評価点として、3.00点がついているのは、博多だるまを含めて3店舗であった。点数がリセットされたと主張するウルトラチョップの点数と同じだ。筆者の推測だが、この3店舗はネット予約サービス(ライトプランを含めた上記サービスプラン)の導入を拒否したのではないかと考えている。

食べログの問題点を指摘できないという問題

以上、食べログ側が、現在もクチコミ点数を任意に操作している可能性が高いことを指摘した。このことは、ユーザーが誤った情報(操作された情報)をもとに飲食店を選択しているという問題を生じている。

これは非常に大きな問題だと思うのだが、世間ではあまり騒がれていないように思う。一つの理由として、食べログの問題点をメディアや飲食店が簡単には指摘できないという問題が挙げられる。

夜の街

今や飲食店を訪れる際には、ネットでクチコミを検索するのが当たり前の時代になった。その中で、食べログの独占力は圧倒的である。飲食店を検索すれば必ず最上位に食べログの結果が表示される。点数の高い店は集客力を獲得し、低い店には客は集まらない。前述のように食べログは、点数やクチコミを任意に操作することができる。

個々の飲食店と食べログ側には圧倒的な力の差が存在するために、飲食店は理不尽を感じながらも声を上げることができないのではないかと考えられる。むしろ食べログ側に高いお金を払ってでも、集客に協力してもらうほうが合理的であると考えるのが普通である。

飲食店からの告発がなければ、メディアは問題点を取り上げることはできない。それに、メディアも食べログと同様の広告ビジネスで収益を上げているのだから、問題点を正しく認識することは難しいのではないかと思う。

グルメブログの価値とは

上述の参考2のBLOGOSの記事の中で、食べログの理念として、村上敦浩氏(現・カカクコム取締役)の過去のインタビューが引用されている。

――グルメサイトは以前「ぐるなび」や「ヤフーグルメ」などが先行して有名でしたが、なぜあえてグルメのサイトを作ったのですか。

村上:私自身も食べ歩きが好きでいろんなサイトを利用しましたが、なかなか身近でいい店が見つからなかったんです。だいたいのサイトは店がお金を出す広告型のサービスで、大規模なチェーン店や有名な店は載っていても、実は身近にありながらも知られていない本当に美味しいお店が出ていません。それに、サイトを見て実際に行ってみると、店側の提供している情報とこちらの期待していたことが違っていたりしてがっかりすることもよくありました。

「食べログ」村上敦浩さんインタビュー(上):口コミの集積がビジネスになった理由 WEBRONZA 2012/12/21

広告サービスの成功により、食べログの理念は半ば失われているといっても過言ではない。身近にある本当に美味しいお店を適切に評価して、ユーザーに示すという理念である。

逆に言えば、ここに個人の運営するグルメブログの価値が存在する余地があるといえる。飲食店との間に利害関係がなく、フラットな立場で個人の感想を述べる。

「身近にある本当に美味しい店を、本当に美味しいと評価する。」

これこそがグルメブログの真の価値ではないかと思う。

まとめ:消費者はどう行動すべきか

ここまで、食べログの問題点とグルメブログの価値について、考えを述べてきた。
これを踏まえた上で、消費者はどう行動すべきかを、まとめとして述べたい。

・食べログは広告と割り切る
・自分の舌と価値観で判断する
・ ブログで情報を発信する
・情報発信は広告(アフィリエイト)より、自身の価値判断を優先する

以上。

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