日本電産の業績下方修正の背景は?関連銘柄は?

日本電産が2019年3月期の業績を下方修正したことが話題になっています。2019年1月17日午後に永守会長が記者会見を開き、2018年12月の実績に関して「長い経営の経験の中で、12月は見たことがない落ち込みがあった」と深刻なコメントをしています。下方修正については、日本電産のHPで「通期連結業績予想の修正に関するお知らせ」として、開示されています。

下方修正の内容としては、売上高をこれまでの見通しより1500億円減の1兆4500億円に、純利益を350億円減の1120億円に引き下げています。前期比増収増益の予想から一転して前期比減収減益の予想へと下方修正しています。

下方修正の背景

開示資料には、下方修正の理由として、以下の内容が挙げられています。

米中貿易摩擦に端を発した経済の不確実性が、中国経済を中心とした世界の実体経済に深刻な影響を及ぼしてきております。これにより昨秋より想定を上回る客先の需要減に加え、大規模な在庫調整が進行している

米中貿易摩擦の影響で中国での需要減が顕著で、それ以外の国へも波及しているということのようです。大規模な在庫調整が進行しているということで、11月、12月と業績が悪化しているようです。

下方修正に関しては、「一番悪い数字を出して出し尽くすのが私のやり方」という風に永守会長は語っています。月単位では過去に例のないほど落ち込んだ12月の数字から、1~3月分の数字を算出しているようです。在庫調整の影響が一時的であればよいのですが、1月以降の影響が気になります。

影響のあった製品は?

有報によると日本電産の扱う主な製品は以下の5つです。

① 精密小型モータ(HDD用モータ、ブラシレスモータ、ファンモータ、振動モータ、ブラシ付モータ、モータ応用製品等)
② 車載(車載用モータ及び自動車部品)
③ 家電・商業・産業用(家電・商業・産業用モータ及び関連製品)
④ 機器装置(産業用ロボット、カードリーダ、検査装置、プレス機器、変減速機等)
⑤ 電子・光学部品(スイッチ、トリマポテンショメータ、レンズユニット、カメラシャッター等)

記者会見によると、全てのセグメントで売上げが落ち込んでいるようです。具体的には、「昨年10月まで計画通りに推移していたが、11月、12月になって受注ベースで世界的に全てのセグメントで尋常ではない変化が起きた。」とのこと。車載向けモータの生産が3割減、省エネ家電も3~4割減とのことで非常に厳しい状況です。

関連銘柄は?

関連銘柄としては、電子部品関連の以下の6銘柄が挙げられます。
6762 TDK
6770 アルプスアルパイン
6963 ローム
6971 京セラ
6981 村田製作所
6988 日東電工

今後、これらの銘柄での下方修正の有無に注目したいと思います。

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