TOPIXコア30銘柄の過去10年のROEおよびEPSの推移(2018年版)

株式

この記事は・・・
TOPIX Core30銘柄の過去10年のROE, EPSの推移を確認したい投資家向け
TOPIX Core30銘柄のうち割安な銘柄を知りたい投資家向け
(2017年版はこちら

TOPIX Core30とは

TOPIX Core30とは、東京証券取引所により算出・公表されている株価指数であり、東証一部上場の全銘柄の内、時価総額、流動性の特に高い30銘柄で構成された株価指数です。つまり、TOPIX Core30銘柄とは、日本の上場企業の中で、時価総額、流動性の特に高い30銘柄ということになります。市場の実勢をより適切に反映させるために年に1回(毎年10月)構成銘柄の見直しが行われています。

TOPIX Core30の構成銘柄は?

2018年10月に2銘柄入れ替わっています。
(追加)6098 リクルート, 4452 花王
(除外)7201 日産自動車, 6902 デンソー

2018年11月10日現在の構成銘柄は

2914 日本たばこ産業
3382 セブン&アイ・ホールディングス
4063 信越化学工業
4452 花王
4502 武田薬品工業
4503 アステラス製薬
6098 リクルート
6501 日立製作所
6752 パナソニック
6758 ソニー
6861 キーエンス
6954 ファナック
6981 村田製作所
7203 トヨタ自動車
7267 本田技研工業
7751 キヤノン
7974 任天堂
8031 三井物産
8058 三菱商事
8306 三菱UFJフィナンシャル・グループ
8316 三井住友フィナンシャルグループ
8411 みずほフィナンシャルグループ
8766 東京海上ホールディングス
8802 三菱地所
9020 東日本旅客鉄道
9022 東海旅客鉄道
9432 日本電信電話
9433 KDDI
9437 NTTドコモ
9984 ソフトバンクグループ

TOPIX Core30銘柄のROEおよびEPS推移

TOPIX Core30銘柄のROEおよびEPSの推移(過去11年分)を表にまとめました。

TOPIX Core30銘柄の10年間のROE推移

TOPIX Core30銘柄の10年間のEPS推移

決算年月は開始年で記載、有価証券報告書より抜粋、分割を考慮した値、EPSは希薄化後のもの、国際会計基準は青字で表記

TOPIX Core30銘柄のROE評価

上記の表から過去11年間のROEの平均値と、その推移(変動係数と傾き)を評価します。
ROEの平均値、変動係数、および傾きから、収益性と収益安定性を下記基準によりランク付けしました。

(収益性 判定基準)
A:平均ROEが10以上 、B:平均ROEが0以上10 以下、C:平均ROEがマイナス
(収益安定性 判定基準)
A:変動係数0.5以下and傾きがプラス、C:変動係数0.5以上or傾きがマイナス

TOPIX Core30銘柄の10年間のROE評価

収益性および収益安定性が良好な銘柄は、JT,花王、アステラス、リクルート、キーエンス、ファナック、JR東海、KDDI,NTTドコモ、ソフトバンクの10社となりました。その他の企業は収益性が低い、もしくは、収益基盤が安定していないと考えられます。

TOPIX Core30の中で割安な企業は?

いくら収益力が高く安定していても、株価がそれを織り込んで割高であれば、投資で利益を上げることは難しくなります。バフェットの銘柄選択術を参考に、過去11年間のEPSから10年後の予想EPSを算出し、現在の株価から10年間の期待利回りを算出しました。(2018年11月10日を基準にしたデータです。)

(利回り 判定基準)
A:期待利回りが5%以上 、B:期待利回りが0.1%以上4.9%以下、C:期待利回りが0もしくはマイナス

TOPIX Core30銘柄の10年間のEPS評価

約半分の銘柄で今後10年間の期待利回りがマイナスという結果。10年後のPERを何倍と設定するかによって結果は異なりますが、現状は業績に対して株価が割高な銘柄が多いと考えられます。

収益性、安定性、期待利回りの3つの軸で評価したものを下記の表にまとめます。

評価結果まとめ

2018年11月10日現在、収益性が高く、収益基盤が安定しており、現在株価で購入しても利回りが期待できる銘柄は・・・
最も期待値が高いのは、去年に引き続き「ソフトバンク」でした。
次点は、「JT」「本田」「JR東海」「NTTドコモ」といったところでしょうか。

まとめ

バフェットの銘柄選択術を参考にTOPIX Core30銘柄の過去11年の財務データから、収益性、収益安定性を考慮して、割安な銘柄の判定を行いました。2018年11月10日現在、TOPIX Core30銘柄の約半分で期待利回りがマイナスになる厳しい結果(昨年と同様の結果)でしたが、収益性、収益安定性の高い一部の銘柄をスクリーニングすることができました。このような銘柄を株価が下落した局面で購入することができれば、(収益基盤が揺るがない前提において、)長期に渡って高い利回りを得ることができると考えられます。

ただし、このような収益性、収益安定性、割安性を織り込んだ上で、現在の株価が決まっていることも忘れてはならないと思います。このようなスクリーニングとテクニカル指標と合わせて用いることで期待値の高い投資を行うことができると考えています。

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