日本株暴落、騰落レシオでの底打ちの目安は?

株価チャート 株式

昨日に引き続き日経平均株価は年初来安値を更新し、20166.69円で引けています(2018年12月21日)。2か月ちょっと前に年初来高値24448.07円をつけていたのが信じられません。そろそろ短期的には底打ちの感があります。底打ちの目安として騰落レシオが使えるという話があるので、過去のデータと今の騰落レシオの値を比較してみました。

騰落レシオとは

騰落レシオとは、値上がり銘柄数と値下がり銘柄数の比率です。買われすぎ、売られすぎといった市場の過熱感を見るために使われます。値上がり銘柄数/値下がり銘柄数を計算してパーセント表示で示します。対象銘柄は東証一部の全銘柄です。銘柄数を算出する期間に応じて、「6日間の値上がり銘柄数の合計/6日間の値下がり銘柄数の合計」を計算したものを「6日騰落レシオ」といい、「25日間の値上がり銘柄数の合計/25日間の値下がり銘柄数の合計」を計算したものを25日騰落レシオと呼びます。短期的な市場の過熱間を見る場合には短い期間を、中期的な市場の過熱感を見るためにはより長い期間を選びます。

騰落レシオは100%が中立の状態で、100%を超えると値上がり銘柄のほうが多い状態を意味し、100%を下回ると値下がり銘柄が多い状態です。25日騰落レシオの場合には、120%以上になると過熱気味、70%以下は売られすぎといわれるのが一般的です。

直近の騰落レシオ

ということで、直近2カ月の日経平均株価、6日騰落レシオ、25日騰落レシオを並べてみます。

日経平均株価6日騰落レシオ
25日騰落レシオ

最近では、12月3日に直近の高値をつけた際に騰落レシオもピークをつけています。6日騰落レシオは200を超えていたようです。その反動での現在の下げです。その後は12月11日に安値21148円をつけた際に6日騰落レシオも安値24.62をつけて、一旦反発(終値ベースで668円の反発)しています。その後、現在の下落につながっています。12月21日終値での6日騰落レシオは21.43です。

過去の6日騰落レシオ

6日騰落レシオが30を下回ってピークをつけたのは、今回の下落を除くと、2011年以降で11回あります。一番低い場合で2015年8月25日の15.89です。

2016年6月16日(木)28.92
2016年2月12日(金)26.11
2016年1月21日(木)22.19
2016年1月12日(火)21.42
2015年9月8日(火)29.16
2015年8月25日(火)15.89
2014年10月17日(金)25.65
2014年4月14日(月)26.45
2013年10月7日(月)29.59
2011年8月9日(火)21.43
2011年3月15日(火)24.43

12月21日終値での6日騰落レシオ21.43は底に近い水準といえるでしょう。
騰落レシオが底をつけた後の日経平均株価の高値安値をデータが確認できた2015年以降で見てみると

2015年8月25日(火)15.89 17806円 ⇒ 8月28日(金)19136円(+1330円)⇒
2015年9月8日(火)29.16 17427円 ⇒ 9月9日(水)18770円(+1343円)⇒ 9月29日(火)16930円

2016年1月12日(火)21.42 17218円 ⇒ 1月13日(水)17715円(+497円)⇒
2016年1月21日(木)22.19 16017円 ⇒ 2月1日(月)17865円(+1848円)⇒
2016年2月12日(金)26.11 14952円 ⇒ 3月14日(月)17233円(+2281円)⇒ 4月8日(金)15821円

2016年6月16日(木)28.92 15434円 ⇒ 6月23日(木)16238円(+804円)⇒ 6月24日(金)14952円

データを見てみると、騰落レシオが底をつけた後に、日経平均株価は一旦反発していることがわかります。1000円以上反発することが多いですが、500円程度反発した後、再度下落するパターンもありました。

6日騰落レシオが底をつけた6回のデータの内、一旦の反発後、日経平均株価が再度下落して安値を割るパターンは5回です。騰落レシオをもって、日経平均株価が底を打ったと判断するのは正しいとは言えません。

過去の25日騰落レシオ

25日騰落レシオが70を下回ってピークをつけたのは、今回の下落を除くと、2011年以降で9回あります。一番低い場合で2016年1月21日の53.82です。ちなみにリーマンショック時の25日騰落レシオは、2008年10月8日(水)の54.96です。

2017年4月17日(月)68.06
2016年2月12日(金)57.72
2016年1月21日(木)53.82
2016年1月12日(火)57.86
2015年9月24日(木)64.49
2014年10月21日(火)69.35
2013年6月26日(水)68.09
2012年6月4日(月)59.32
2011年8月22日(月)63.31

12月21日終値での25日騰落レシオ68.95は底に近い水準ですが、もう少し下があってもおかしくありません。騰落レシオが底をつけた後の日経平均株価の高値安値を、データが確認できた2015年以降で見てみると

2015年9月24日(木)64.49 17571円 ⇒(9月29日(火)16930円で底打ち)

2016年1月12日(火)57.86 17218円 ⇒
2016年1月21日(木)53.82 16017円 ⇒
2016年2月12日(金)57.72 14952円(一旦底打ち)

2017年4月17日(月)68.06 18355円(一旦底打ち)

騰落レシオが底をつけた日、あるいは、その後一週間から一か月程度で中期的に日経平均株価が底をつけることが多いようです。

まとめ

直近の騰落レシオを算出し、データが確認できた2011年以降の騰落レシオと比較しました。

6日騰落レシオからは、日経平均株価の短期的な反発が近いことが示唆されました。ただし、500円~2000円程度の一旦の反発後に再度下落する可能性が高いことが示唆されました。
25日騰落レシオは、2011年以降の底値に近いものの、まだ下値余地があることが確認できました。

短期の反発狙いの場合には、買いを入れても良そうな水準であり、中期の反発狙いの場合には、もう少し様子見するのが良さそうです。一旦の反発後、再度の下落を経た上で買いを入れるのが良さそうです。

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